トップページの目次
1.便秘の原因
2.便秘の対策
3.便秘に効果効能があるサプリメント
4.サプリメント以外での予防改善
5.便秘に関係する治療法
6.便秘に処方される漢方薬
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便秘の原因
便秘の定義は排便の回数を問題にするのではなく便が硬くて出にくいこと指しますので、毎日排便があっても便がこのように硬い状態ですと便秘といえます。
便秘の原因には食事での食物繊維不足、腸内環境の悪化、運動不足、ストレスなどがあります。便秘の主もな症状は腹痛や頭痛、肩こり、食欲不振、吹き出もの、肌あれなどです。
便秘の種類には大まかに一過性便秘と慢性便秘がります。
一過性便秘は環境の変化や食べ物の変化そしてストレスです、代表的な例が海外旅行などで起こる便秘です。
慢性便秘には3種類あります、弛緩性便秘とけいれん性便秘そして習慣性便秘です。
- 弛緩性便秘は腸の弾力性が低下して、便を出す力が衰えたものです。
- けいれん性便秘はストレスによって大腸の動きをコントロールする自律神経のバランスが崩れて、便秘と下痢を繰り返すものです。
- 習慣性便秘は便意があるのに我慢したため便を送り出す反射機能が衰えてしまったもので、日本の女性に最も多い便秘のタイプです。
女性は男性より便秘になりやすい体質です、その原因は生理前に分泌される黄体ホルモンが消化の働きを低下させて、大腸での水分の吸収を促進させるので便が硬くなるのです。また妊娠中の女性も子宮が膨らんで腸を圧迫して、ぜん動運動を鈍らせるため便秘になりやすいです。
便秘の対策
便秘の対策としては腸内環境の改善がポイントになります。
便秘に効果効能があるサプリメント
●サプリメント選びのワンポイント・アドバイス
- 食物繊維は胃腸で消化されずに水分を含んで腸管いっぱいに膨らんで、腸壁を圧迫刺激して便意をうながしてくれます。
- フコイダンは不溶性植物繊維で慢性便秘に適しています。
- 菊イモ、ケール、プルーン、モロヘイヤ、発芽玄米 発芽胚芽油は食物繊維を豊富に含んでいます。
- 乳酸菌、納豆菌、ケフィアは腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑え腸内環境を整えてくれます。
- ビール酵母は植物繊維を豊富に含み、腸内環境を整えてくれます。
- オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を増やしてくれます。
注意)急に食物繊維を増やすとお腹の張りが強くなりますので、徐々に増やしてください。
サプリメント以外での予防改善
朝起きたらコップ一杯の水を飲むと、便が軟らかくなって排便し易くなります。
運動不足気味な方は早足で歩くなどの全身運動を定期的にしてください。
ストレスをためない様に睡眠を十分とって、定期的な排便リズムをつくるように努めてください。
食事は1日に必要な栄養素を確保したうえで、食物繊維を多く含んだ食品を多めに食べてください。
食物繊維を多く含んだ食物はゴボウ、サツマイモ、フキ、ゼンマイ、寒天、カニ、エビ、玄米、リンゴなどで特に玄米は便秘によく効きます。
便秘に関係する治療法
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便秘に処方される漢方薬
漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。
「証」とは体力、体質、症状などから患者さんの状態を総合的に観察した診断結果のことです。
- 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
- 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
- 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。
「証」の判定は証の自己判定テストご利用ください。
実証
- 大承気湯(だいじょうきとう)
腹部が固く張っている、便が固いなどの症状がある場合に有効です。 - 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
便秘に用いられるほか、高血庄症状(のぼせや頭痛など)や更年期障害の緩和にも使われます。 - 調胃承気湯(ちょういじょうきとう)
腹部が固く張り、便が出ずらく、口や舌が渇くなどの症状で用いられます。 - 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
便秘に加え、下腹部の抵抗感、月経不順、のぼせ、頭痛、足腰の冷えなどがある人に用いられます。 - 大柴胡湯(だいさいことう)
便秘がち、かつ胸脇苦満がある場合、高血圧、肝機能障害など、広く用いられます。 - 大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)
下腹部痛をともなう、便の固い便秘に用いられます。そのほか、女性の月経不順や月経困難、更年期障害の治療にも用いられます。 - 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
肥満の人で、慢性の便秘があり、尿量の減少や肩こり、高血圧などをともなう場合に用いられます。
中間証
- 加味逍遙散(かみしょうようさん)
食欲不振をともなう便秘のほか、女性の肩こり、疲労感、不安、冷え症、月経不順などにも用いられます。 - 大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
下剤としてのはたらきをもつ大黄が主成分として含まれているので、基本的には胃腸の丈夫な人に使われます。 - 乙字湯(おつじとう)
便秘にともなう肛門痛、肛門からの出血、かゆみのほか、便が固いためにおこる便秘そのものにも効果があります。
虚証
- 潤腸湯(じゅんちょうとう)
大腸の蠕動運動が乱れたり、小さくコロコロした便が出る場合に有効です。 - 麻子仁丸(ましにんがん)
高齢者の便秘治療に使われます。慢性の便秘や病後の便秘、乾燥した固い便、皮膚の乾燥がみられるときに有効です。 - 桂枝加芍薬大黄湯(けいしかしゃくやくだいおうとう)
慢性の便秘や腹部が膨れ、腸内にものが滞った感じや腹痛がある便秘に使われます。そのほか、急性腸炎や大腸カタルの治療、しぶり腹(頻繁に便意をもよおすのに便が少ししか出ない)の緩和などにも用いられます。 - 六君子湯(りっくんしとう)
食欲不振をともなう便秘に効果があります。そのほか、胃炎や胃下垂で消化機能が弱って、食欲不振や疲労感、貧血、冷えが強い人に用いられます。 - 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
子どもの便秘や下痢にも用いられます。 - 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の働きが低下して、便秘や下痢をおこした場合に用いられます。また、病後や手術後、廃後の体力回復などにも用います。
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